2008年02月10日

口述試験&広島焼き 

 昨日はサテライトで修士論文の口述試験がありました。

 あいにくの雨模様、時折みぞれ混じりになって、それが
雪にかわったりと寒い一日でした。

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 口述試験は30分間で、5分以内の論文の趣意説明に
続いて質疑応答…趣意説明は5分ぐらいでしたが、質問が
続いて40分以上掛かってしまいました。

 「センス」という言葉を使った研究は先行研究が
少ないのですが、でも「センス」という言葉は使わずとも
類似の問題意識を持った研究は多く、その辺りはもっと
しっかりと文献調査すべきだったと反省しています。

 メタ・センス… 厳しい質問も多かったですが、
その中にはこれからの研究の方向性を与えてくれる
ようなものもあり、暖かさも感じた口述試験でした。
「メタ・センス」という言葉は、論文では使いません
でしたが、しっくり落ち着く言葉です。


 指摘いただいた問題点を書き直して、1週間後に
提出です。  … あと一息です。


 雪の中を嬉野キャンパスから同じゼミのメンバーが
駆けつけていただき打ち上げ。とりあえずモザイクに
行って何処に入ろうか悩んでいたのですが、結局
元・同じ職場の先輩が開店したお好み焼き屋さんへ

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ちょっと宣伝です。

「睦月」広島焼・鉄板焼きの店です。
湊川神社の横、婦人会館の浜側にあります。

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 カウンターだけの店で、ゆったり落ち着く店です。

 その後居酒屋に行って、帰宅すると11時前、そのまま
眠ってしまいました。
posted by student at 10:11| 日記

2008年02月08日

浮世絵

この建物、わかるでしょうか?

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神戸市立博物館です。

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旧東京銀行神戸支店の建物です。

今ここで特別展が開催されています。
今日の放課後、生徒を引率して鑑賞
してきました。総合的な学習の一環で
入館料の減免の制度があって、それを
活用しました。

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ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵の
浮世絵名品展が開催されています。館内は
撮影禁止ですが、ここだけは記念撮影が
出来ます。

 錦絵、狂歌絵本、団扇絵…美人画が
多かったように思います。

 江戸期の文化・浮世が滲み出た光景
がズラッと並んでいました。芸者、役者、
遊女…艶っぽい画や狂歌を、もっともらしい
顔で鑑賞している姿を見ていると、ちょっと
可笑しくなりました。こんな見方をする画
なんだろうか?そんなことを考えて
しまいました。

 …少なくとも高校生が鑑賞するものだろう
かと、引率をする身で悩んでしまいました。
時間の経過というオブラートがそれを許し
いるのでしょうか…??

posted by student at 20:17| 日記

2008年02月07日

元日 そして「孤」 シングル・セル

今日は、新しい年の初め、お正月です。

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 旧暦のお正月ですから新月、数日前までは
明けの明星の金星と木星の近くに細い月の姿が
東の空にあったのですが、今朝は金星と木星
だけでした。



 作家の増田みず子の作品で「シングル・セル」
という小説があります。1986年に泉鏡花文学賞
を受賞した作品です。私の大好きな小説の一つ
です。シングル・セルとは、一般には単細胞
ですが、この小説では孤細胞と言い表しています。

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 この小説の中から幾つか引用します。

  …弧細胞です。孤独の弧。植物や動物をね、
 ばらばらにほぐして、一個ずつの細胞状態に
 してしまう。余分なものを除いてしまった
 純粋な細胞にしてやると、いろいろと命の
 しくみが見えてくる。

  …科学処理によってシングルセル化した
 細胞も、そのまま放置しておくと、二個三個と
 再び寄り添い、集合して、やがて固まって
 しまう。だからそうさせないためには、攪拌
 し続けねばならない。

  …シングルセル化した細胞は、条件さえ整って
 いれば、確かにそれ一個で活き続けるから、
 独立した生物とも言えるが、しばらく生きて
 るうちに、細胞壁が異常に肥大して、つまり
 身を守るカラが厚くなり過ぎて、やがて窒息
 死してしまう。外から栄養分を取り入れる
 ことができなくなってしまうのだ。細胞壁が
 厚くなるのは、もろい中身を守るための、
 過剰防衛である。

 街の中で、たくさんの人がいるのに、でも
互いに他人で、まったく関係を持とうとはせず、
無関係なまま。満員電車の中、混雑したスーパー、
横断歩道の青を待つ一群…互いに無関心のままで、
都会の中で多くの人が 集中しているにも関わらず、
孤独を感じることがあります。
posted by student at 19:59| 日記

2008年02月05日

Mのレクイエム 大江光の音楽

 大江健三郎…いろいろな作家の小説を読み漁った時期も
ありますが、敷居が高く、ほとんど作品を読んだことが
ないのが大江健三郎です。

 大江健三郎の作品に、もっとも影響を与えた人物は
息子の光と言われています。小説は敷居が高いの
ですが、「人生の習慣」という短編集に収められている
講演「信仰を持たない者の祈り」の中で幼い頃の息子・光
とのエピソードが著されています。このエピソードが
好きで、新潮から出ているカセット文庫を購入して私の
宝物のひとつになっています。

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 大江光のCD,何度も何度も聞き入ってしまうCDです。
素朴と言うよりも朴訥とした音楽です。

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 Mのレクイエムという曲は、光が恩師の訃報に触れて
その深い悲しみを顕した曲だそうです。

 「鳥の声を聞いたとき、それも一番最初に聞いて、
  二番目の鳥の声が聞こえる間、自分の心にあった
  ものが、私は自分としては、やはりある祈りみたい
  なものだったと思います。」
         “信仰を持たない者の祈り”より

 光の悲しみ、大江の祈り… Mのレクイエムを聴き
ながら、思いを馳せました。
posted by student at 05:00| 日記

2008年02月04日

立春の朝

立春の朝、でも寒かったです。

 1月上旬に比べると、朝も随分早くなりました。
最寄り駅の垂水の駅前では、東の空が赤くなるのを
見るようになりました。

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 東の赤い空から、だんだん青くなって、天頂では
青がかなり深まって、西の空はまだ暗いです。

 職場の近くの灘駅を降りる頃には、上空の空に
浮かぶ雲が真っ赤な朝日に照らされて「赤い雲」
が浮かんでいます。駅前の桜の木の枝には、かなり
膨らんだ蕾が…

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 なんだか幻想的な光景でした。
posted by student at 19:31| 日記

2008年02月03日

師匠の芸を受け継ぐ

 国道2号線は、神戸市内では昔の海岸線沿いの
旧山陽道(江戸期の西国街道)跡に、ほぼ東西に
横断しているのですが、西区の山中に国道2号線の
バイパスがあります。

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 国道2号線神戸西バイパス、垂水区の小束山交差点から
西区の伊川谷町別府まで一般道のバイパスがあります。
この一般道のバイパスは始点も終点も2号線に接続されて
いないので、ちょっとバイパスと言ってもピンとこないの
ですが、あまり混雑することがないので、時々利用して
います。昨日もこのバイパスを使って伊川谷まで。

 地下鉄の伊川谷の駅前に久し振りに出掛けたのですが、
伊川沿いのあまり集落のない処に駅があっただけだった
のが、この2〜3年で随分賑やかになっていました。



 朝の連続ドラマ「ちりとてちん」の先週の最後の部分で
師匠から若狭が「創作落語をやってみい」と言われる
シーンで終わりました。若狭は師匠の落語を受け継ぎたい
と創作落語の話を拒否するのですが、それでも師匠は
「創作落語をやってみい」と。

 芸を受け継ぐ(継承する)というのは、いったい
どういうことなのかなあ〜と考えさせられました。
昔なら録音も録画も出来ないので、師匠の芸を一字一句
一挙動をコピーするような「形」の継承も大切だった
と思いますが、それは「表面に顕れた形」の継承で
あって、芸風や“芸そのもの”の継承とは言えない
こともあるかもしれません。

 芸に対する心意気や志を受け継げば、たとえ芸の
形が変わっても、真髄は受け継がれているとも言えるの
ではないかとも思います。

 芸には、個性を殺さないと受け継げない場合も
あるかもしれませんが、逆に個性を活かして芸に
磨きをかけることが大切な場合もあるように思います。

 来週が楽しみです!
posted by student at 06:47| 日記

2008年02月02日

どんとこ米

 昨日、サテライトに入る前に、阪急百貨店の地下の
日本酒売り場に立ち寄ったのですが、試飲のコーナーが
ありました。日本酒をアレコレと物色していると「試飲は
如何 ですか?」と勧められました。但馬の朝来にある
田治米合名会社 という蔵元のお酒で「竹泉」(ちくせん)
というお酒。3種類の 試飲が出来るお酒があって、
他に誰もお客さんがおらず、全部 試飲させてもらい
ました。係りの人もこの蔵元のことは知らず、 「三木の
奥の方のお酒です」と言われていました。

 最初の試飲は「竹泉・どんとこ米 純米」、"どんとこ米”
とは酒米の名前だそうですが、ネットで検索しても
3年前の 鎌倉清酒研究会新年会が1件だけ、かなり
マイナーな酒米の ようです。或いは、別の名前がある
のかもしれません。

 その後には吟醸と大吟醸の順に試飲、どちらも山田錦
だそうです。吟醸と大吟醸を続けて味わうと、大吟醸は
美味しいなあと感じました。でもどんとこ米 純米も
味が あって私は好きです。この季節、鍋等脂っぽい
料理と一緒に 飲む酒は、ちょっと癖があったほうが
美味しいです。棚には 桐の箱に入った「19年度金賞
受賞酒竹泉大吟醸」があり ましたが試飲は出来ませ
んでした。四合瓶で5000円でした。

 どんとこ米という酒米があるということ、但馬・朝来に
竹泉という蔵元があると言うことを知り、3つの
お酒を 試飲出来たことが成果でした。
posted by student at 07:31| 日記

2008年01月31日

明けの明星

 朝、玄関を出て駅に向かう途中で、東の黎明の空に
2つの星が輝いています。

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 一つは金星でもう一つは火星だと思っていましたが、
今の時期には金星は明けの明星ですが、火星は宵の明星
のようです。

 勤務校の隣の席が理科の先生、尋ねると調べてくれました。
今の明けの明星は金星と木星だそうです。



 職場の先輩から灘の泉酒造のお酒・仙介を蔵元まで
買いに行って酸味がある話を聞かせてもらい、更に
小瓶に入れて持ってきていただきました。仙介とは創業者
の泉仙介の名前が由来で、宝暦年間に有馬の道場村で
創業したのが始まりだそうです。3代目仙介の時に水の
良い御影に移ったそうです。

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 樽の香りがするとのことで、味と共に香りを愉しもうと
したのですが、残念ながら厳しい寒さが続いて鼻が詰まり
香りを愉しむことは出来ませんでした。

 今晩は、越後・新発田のお酒、菊水の「ふなくち」を
買ってきました。

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 学生時代から慣れ親しんだ缶詰に封じられた生酒です。
美味しく召し上がりました。
posted by student at 22:43| 日記

2008年01月29日

しょっからい

 しばらくお昼は、サンドイッチを続けています。
朝食の量が多いですし、夕食と別に酒と肴を食べたり
するのでお昼は量を控えています。

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 サンドイッチの味つけが、だんだんしょっからく感じる
ようになりました。塩分を控えた食事を続けている為か、
最近は外食でも「味が濃いなあ〜」と感じることが
増えたのですが、昨日のお昼のサンドイッチは、一段と
しょっからかったです。

 味が濃く感じるようになったのは、私が薄味の嗜好に
なったのか、身の回りの食べ物の味が濃くなったのか…?

 しっかりした味を出すために塩分を多めにしている
ケースが多いように思うのですが、せっかくの素材の
味わいがしょからさが邪魔をして愉しめないのも残念です。

 夏場は汗をかくので、塩分も摂るようにしていますが、
冬場は出来るだけ控えているという季節柄もあるのかも
しれません。
 
posted by student at 22:04| 日記

商大筋

 我が家の近くには、海岸沿いに国道2号線が東西に横断して
おり、南北には“商大筋”という通りがあります。

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 この道の先には商大(神戸商科大学)があったのですが、
その後、更に北の学園都市に移転して、今は県立大学に
なっています。

 兵庫県立神戸高等商業学校が垂水に移転したのが昭和6年、
当時は神戸市ではなくて明石郡垂水町、その前は西垂水村
です。神戸の市街地が五畿内の摂津なのに対して、この辺りは
播磨の国です。県立高商の誘致もあって、その後神戸市に
編入された地域です。もし商大(当時の県立高商)の誘致
がなかったら現垂水区や西区は明石市になっていたかも
しれません。商大誘致は垂水周辺の大きな「転機」とも
言えますし、でも複線径路・等至性モデル(TEM)で捉えれば
遅かれ早かれ神戸市に編入されていたのかもしれません。

 写真の右のポスターには「西垂水」という文字があります。
普段、耳にすることが少ない地名です。ただ、東垂水は
山陽電車の駅名にありますし、地名や住居表示としても
残っています。

posted by student at 06:20| 日記