
あまり観光地化されておらず、周りは住宅地。南端が山陽電車の
線路と接しており、その南はJR神戸線、国道2号線を挟んで
ポルトバザールがあります。関西と西日本を結ぶ交通の動脈ともいえる
場所ですが、この古墳が出来た時代は、陸路よりも海路の要所だった
ようです。明石海峡を挟んで淡路を一望できる高台。都のあった
五畿内へ向かう西日本や九州、遠く大陸の船が行き交う明石海峡は
都への船の出入りのチェックしやすい軍事的な要所でもあったことと
思います。今は明石海峡大橋をゆったり眺めることが出来る観光地。
朝夕に散歩しながら、平和のありがたさを感じます。
《今日の授業より》
陶冶という言葉は知っていましたが、恥ずかしながら「形式陶冶」と
「実質陶冶」という言葉は今日始めて聞いたように思います。
形式陶冶: 知識の実質的内容の獲得よりも、その獲得過程で
形成される心的能力という形式的側面の育成を重んじる。
実質陶冶: 心的能力の育成よりも、知識や実質的内容の習得を
目指す教育。
学びにおける基礎・基本の重要性が云々されることが多いですが、
工業高校においては、資格取得、具体的な就職先とそれに応じた
進路指導等々、実質陶冶が重んじられることが多いです。基礎基本に
時間を多く掛けると、具体的な資格取得に繋がらなかったり、応用的な
実習と乖離したり…。でも、基礎基本が理解できないままに、資格取得に
挑戦したり、ものづくりに打ち込んでいると、応用が利かなかったりして、
即興的なことが出来ない傾向にあります。
面白いアルゴリズムのプログラム、奇想天外の設計は、そしてちょっと
した一工夫のアイデアは、形式陶冶によって育まれることが多いように
思います。
自然の風景や花を愛でること。音楽や文学、絵画や演劇を通して
悲しみや喜びを感じるこころ。そういうモノが豊かな心や奥深い思考の
原動力になる場合も多いと思います。